主題 <弱い立場にある人々への配慮>
聖書箇所 申命記 24章 (2012年 8月17日)
今日のみことば「思い起こしなさい。あなたがエジプトで奴隷であったことを。そしてあなたの神、主が、そこからあなたを贖い出されたことを。だから、私はあなたにこのことをせよと命じる。」(18)
1~4節の規定は、離婚を勧めているわけではなく、むしろ離婚に二重の歯止めを与えるものである。一つは、離婚には正当な根拠を必要とすること、もう一つは、離婚状という正式な文書を必要とすることである(1)。
神が本来、人間に与えられた祝福は結婚であって、決して離婚なのではないということを、私たちは改めて、心に留めるべきである。今日あまりにも自分勝手に離婚がなされ、それが家庭崩壊をもたらしていることを、考えなければならない。新妻への配慮(5)、誘拐に対する厳罰(7)、貧しい人に物を貸すときの規定(10-13)、雇い人への賃金を滞らせてはならないことなど(14、15)、こまごまとした教えが続いている。これらの教えの原則は、現代にも取り入れられるべきであろう。
また、17節以下は、在留異国人、みなしご、やもめのような弱い立場の人々を取り上げて、彼らを顧みるよう勧めている。モーセは、その勧めの根拠として、イスラエルがかつてエジプトの地で奴隷であったことを挙げている(18、22)。奴隷の苦しみを知っているからこそ、苦しんでいる人々を思いやることができるはずだと言うのである。
彼らは、神の顧みによってエジプトから贖い出されたことを忘れることなく、弱い立場の人々を具体的に助け、配慮するよう求められたのである。
私たちは今日も隣人を愛し、仕えていくことができるように祈ろう。