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2013年1月16日 (水)

主題 <主を慕い求めて>

聖書箇所 サムエル記第一 7章  (2012年10月22日)

今日のみことば「その箱がキルヤテ・エアリムにとどまった日から長い年月がたって、二十年になった。イスラエルの全家は主を慕い求めていた。」(2)

 ペリシテ人との戦いに敗れ、主の契約の箱を奪い去られ20年が経過していた。神の箱による奇跡的な勝利を期待したイスラエルであったが、神を恐れぬ過ちに気づかされてきたイスラエルの民の心は主に向けられるようになっていた(2)。
 サムエルはこの機を捉え、民が偶像を捨てて主にのみ仕えるなら、主はイスラエルをペリシテ人の手から救ってくださると力強く語った(3)。民はサムエルに聞き従った(4)。ミツパに召集されたイスラエル人は罪を告白して悔い改めたが(6)、ペリシテ人の領主たちが攻めて来たと聞いて恐れた。しかし、かつてのように主の箱を戦場に持ち出すようなことはせず、サムエルにとりなしの祈りを要請した。主に叫ぶなら、主が答えて救ってくださると信じたのである(7、8)。
 実際、主はサムエルの祈りに答え、「その日、ペリシテ人の上に、大きな雷鳴をとどろかせ、彼らをかき乱した」ので、イスラエルの大勝利となった(10)。主への祈りが、思いがけない大勝利をもたらしたのである。かつては神の箱自体に魔術的な力を期待するような、形骸化した信仰によって、ペリシテ人に大敗を喫したイスラエルであったが、今や祈りの力の偉大さを知らされることになった。
 私たちも改めて、何事においても主の前に祈り求めて、主の導き、助けを求めていく者となりましょう。