主題 <本当の預言者>
聖書箇所 列王記第一 13章 (2012年12月22日)
今日のみことば「あの人が主の命令によって、……呼ばわったことばは、必ず成就するからだ。」(32)
本当の預言者とは、どんな人でありましょうか。この章にみられる神の人の行動に大きな感動を覚えるのです。
王の権力も恐れず、大胆に神のことばを語り、王の伸ばした手がしなえてしまいます。この奇蹟によって、王は、神の人のことばをその時だけ受け入れようとする。やがてこの神の人が飲食せず別の道を帰るべきところ、にせ預言者が誘惑して神の命令に背いて罪を犯すこととなり、獅子に殺されてしまいます。
ある視点からこの問題を考えると、このあわれと見えるにせ預言者によって誘惑されて失敗した愚かな人間と思えるのです。けれども、彼こそ預言者の中の預言者ではないかと思う。それは彼が神の命令を伝え、そして、神の命令を守らない時には、自分の生涯の通りになることを身をもって証言したからです。彼の死は無駄か、犬死にだったでしょうか。
神に示された預言者にさえ、必ず成就するといったことばの中に、厳しくも真実な預言者の生涯を教えられる。
<祈り>主よ。あなたのみ言葉は、必ず実現します。神の言葉を語る器たちの上に、主の導きを与え、私たちが聞き従う自由を下さい。