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2013年1月16日 (水)

主題 <約束を実行する誠実さ>

聖書箇所 サムエル記第二  9章 (2012年11月24日)

今日のみことば「ダビデが言った。「サウルの家の者で、まだ生き残っている者はいないか。私はヨナタンのために、その者に恵みを施したい。」」(1)

 かつてダビデとヨナタンとの間に結ばれた「契約」は、ダビデの心の中にしっかりと刻みつけられ、消え去ることはなかった。ヨナタンは、「もし、私か生きながらえておれば、主の恵みを私に施してください。……私か死ぬようなことがあっても、あなたの恵みをとこしえに私の家から断たないでください」と言って、ダビデと契約を結んだ(Iサムエル20:14~16)。ヨナタンは深い友情をもってダビデを愛し、彼のいのちをねらう父の手に、決してダビデを渡さないと誓い、それを守り通した。ダビデは、彼の王権の確立された今こそ、ヨナタンとの契約に従い、ヨナタンの家に恵みを施すべきだと考えたのであろう。サウルの家の者で、生き残っている者はいないかと調べさせた。サウルのしもべであったツィバを通して、メフイボシェテというヨナタンの子が、まだ生きていると知ったダビデは、人をやって彼を連れて来させた。彼が5歳の時に、乳母が抱いて逃げるときに彼を地に落としてしまい、そのために彼は両足とも不自由になっていた。ダビデはメフィボシェテに「あなたの父ヨナタンのために、あなたに恵みを施したい」と語り、サウルの地所を全部彼に返すことを宣言し、その土地を耕すしもべとして、改めてツィバを任命した(7~10)。また、メフイボシェテがいつも王の食卓で「王の息子たちのひとりのように」食事できるように手配した(7)。そこでメフィボシェテはエルサレムに住み、いつも王の食卓で食事をした(12、13)。
 私たちも、時が移り、状況がすっかり変わっても、神の御前での真実をもって、「約束」を果たすことができたら、何と幸いだろうか。