主題 <誠実を尽くす>
聖書箇所 サムエル記第一 25章 (2012年11月 9日)
今日のみことば「むだに血を流したり、ご主人さま自身で復讐されたりしたことが、あなたのつまずきとなり、ご主人さまの心の妨げとなりませんように。主がご主人さまをしあわせにされたなら、このはしためを思い出してください。 」(31)
ダビデは、六百人ほどの人たちと、マオンに近い荒野に隠れていたとき、ダビデはマオンの富豪ナバルがカルメルで「羊の毛の刈り取りの祝い」をしていると聞いて(2、4)、十人の若者を彼のもとに遣わし、平安の挨拶を述べさせるとともに、祝いのご馳走を分けてくれるように求めさせた(5、8)。ダビデたちは、ナバルの羊飼いたちが荒野で羊を飼う間、ダビデたちがさまざまな危険から、彼らとその財産とを守ってあげていたからである。実際、ナバルの家の若者たちは「あの人たちは私たちにたいへん良くしてくれた」し(15)、「あの人たちは私たちのために城壁となってくれました」と証言している(16)。
ダビデたちから多くの恩恵を受けていながら、ナバルは皮肉に満ちた冷たいことばでダビデの家来たちを拒み、祝いの席に出されたあふれるばかりのご馳走を、少しも分け与えなかった。
しかし、ナバルの妻アビガエルは実に賢明に行動し、夫ナバルに代わってダビデたちのもとを訪れ、大分の食料を持って行った。彼女の行動は無益な争いに発展することのないために大いに働いたといえる。
しかし、結果的にはナバルは主によって打たれ死んだ。その後、アビガエルはダビデもとに迎えられていくこととなった。
豊かな富は時として危機となるという一例を見たように感じられたのではなだろうか。しかし、主に誠実を尽くそうとする者を主は顧みてくださるということを覚えたい。