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2013年1月16日 (水)

主題 <主に信頼して> 

聖書箇所 サムエル記第一 26章 (2012年11月10日)

今日のみことば「主は、おのおの、その人の正しさと真実に報いてくださいます。主はきょう、あなたを私の手に渡されましたが、私は、主に油そそがれた方に、この手を下したくはありませんでした。」(23)
 またしてもジフ人からの通報で、ダビデの居場所を知ったサウルは、再び自ら三千の精鋭を率いてダビデ追討に向かった。かその後、エン・ゲディに隠れていたダビデを討つために出て行った時には、逆に、自分が討ち取られて当然の場面でダビデに助けられる経験をし、心を変えてダビデ追討をやめたかに見えたが(24章)、サウルは再びダビデに追って来たのである。この時のサウルは私的な感情支配されているような者となってしまった。
 主に油注がれた王を討つことも、彼の精鋭と戦うこともしたくなかったダビデは、かつてのように王のいのちを助けることによってしか、彼の心を変え、平和のうちに引き揚げさせることはできないと考え、極めて大胆で危険な作戦に出た。彼は同行を志願したアビシャイだけを伴い、夜、兵士が寝ている間に敵陣に入り、王の槍と水差しを密かに持ち出すことに成功した。彼らの隠密行動は、主の御手の守りなしにはなしえなかった(12)。
 サウルは再びダビデの正しさと自分の間違いを率直に認め、和解を示唆したが(21)、ダビデはもはや王を信頼しようとはせず、「すべての苦しみから私を救い出して」くださる主にだけ信頼して(24)、追跡の目に脅かされながらの旅の生活へと、再び帰って行った(25)。
 ダビデは再三の危機を通して主に信頼することを学んでいったことが良くわかる。私たちもこの姿勢に学ばなくてはならない。