主題 <エルサレムに民が戻ってきた>
聖書箇所 ネヘミヤ記 11章 (2013年4月21日)
今日のみことば「すると民は、自分から進んでエルサレムに住もうとする人々をみな、祝福した。」 (2)
エルサレムは、城壁の修復が終わるまでは「住民は少なく、家も十分に建てられていなかった」(7:4)。また修復がなされても、一般の民が生活の拠点を市内に移すことは、困難を伴うことであった。しかし、イスラエルの霊的物質的復興を確かなものとするためには、神殿のある地エルサレムの活性化は重要なことであった。そこで、すでに市内に住んでいた民のつかさたちとは別に、くじで民の十分の一を、市内に住む者として選抜した(1)。このことを機会に、自分の意思でエルサレムに住む者も起こされ、皆から祝福を受けた(2)。次に、エルサレム居住者のリストが、ユダ族の指導者から始まって(4-6)、ベニヤミン族の指導者(7-9)、神殿で仕える祭司(10-14)、神の宮のつかさ=大祭司(11)、レビ人(15-18)、門衛(19)、宮に仕えるしもべたち(21)と述べられていく。町と神殿の機能が、これらの人々によって回復されるのである。一方で、祭司、レビ人たちの中でも、エルサレムには住まず、先祖が与えられた所に留まる者もいた(20)。
カナン征服時に、ユダ族とベニヤミン族が獲得した村落の名称が、25-36節に記され、この時点でそれらの所に住みついたと記されている。エルサレムより北はベニヤミン、南はユダが住みついた。ユダの一部は、カレブに与えられたキルヤテ・アルバ(ヘブロン)にも住みついた(25)。神が再度、この地を与えられたとの、民の意識を読み取ることができる。また、レビ人が各地に散らばるように、ベニヤミンに加わった者もあった(36)。
かつてのようなエルサレムが再建していく様を確かに見させてくださったのである。主は民を顧み事を行ってくださったのである。