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2013年7月 3日 (水)

主題 <もし、あなたが純粋で正しいなら>

聖書箇所 ヨブ記   8章     (2013年5月10日)

今日のみことば「もし、あなたが純粋で正しいなら、まことに神は今すぐあなたのために起き上がり、あなたの義の住まいを回復される。」(6)

 三人の友人の一人ビルダテは、エリファズの言葉へのヨブの反論を聞いていてはじめからヨブを責め立てるのである。
 2節に見る「いつまであなたはこのようなことを語るのか。あなたが口にすることばは激しい風のようだ。」とヨブが罪を犯しているからであると断定して次の内容を語る。
第一に、神は正しいお方であることが前提である(3節)。
第二に、ヨブには罪があるから災禍が来たと事実認識をする(4節)。
第三に、ヨブが純粋で正しいとするのは間違いだ判断する(5節)。
 そして8節から19節までに、伝統的な考え方を通してヨブを説得するのである。「さあ、先代の人に尋ねよ。その先祖たちの探求したことを確かめよ。」と語る姿勢には、毅然とした思いが伝わる。なぜなら人間の生涯は短いから究極の知恵を探れないので、先祖達の知恵からわきまえなくてはならないと言う(9-10節)。その上で、ヨブに対して「すべて神を忘れる者の道はこのようだ」と断定する(13節)。そのうえ自然界、植物の比喩を用いて、ヨブのかつての繁栄と現在の苦難とを言い当てているのである(16-19節)。
 20―22節で、神は信仰において正しい潔白な者を助けるが、悪を行う者の働きには助けることをしないと明言する。
 だからこそ、21節のようについにはヨブが悔い改めに進み、将来に繁栄を取り戻す期待が込められている。伝統的な神学に立脚し、内容には問題がないが、独善的な態度なので、ヨブを慰め、信仰を燃やしていくことができないのである。同じことをしていないだろうか。