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2013年7月 3日 (水)

主題 <助言を聞く>

聖書箇所 歴代誌第二  10章   (2013年3月 5日)

今日のみことば「しかし、彼はこの長老たちの与えた助言を退け、彼とともに育ち、彼に仕えている若者たちに相談して、」(8)

 この章は、イスラエル王国の分裂の始まりを記している。ソロモンの部下ヤロブアムは、ソロモンに敵対し、彼の息子レハブアム王にも敵対しているが、それは彼が民全体の苦しさを代弁する結果であった(4)。ソロモン王が、民に過酷な労役を課したゆえに生じた不満を理解しなかったために、ヤロブアムが代弁したのだった。
 レハブアム王は、父ソロモン時代の課題を、引き受けざるを得ない面があったが、彼自身にも大きな失敗があった。それは、問題の対処のために、ソロモンに仕えた長老たちの助言を聞かず、自分と同世代の若者の助言を採用したことである(6-11)。同世代の助言が無益であるとは限らないが、レハブアム王は結局、自分自身に聞こえが良い意見しか受け入れなかった。彼は、神に立てられた王としての、みこころを尋ね求める態度がなかった。
 15節には、ヤロブアムに告げられた約束の実現のため(王国が分裂し、十部族がヤロブアムに与えられるというもの。I列王11:31)、神がそのようにされたとある。これは、神が分裂を引き起こしたということでなく、人間の悪しき思いによる動きを、そのままに許されたということである。ここからイスラエルは、一つの神の民であったのに、分裂王国となってしまう。
 栄華を極めた王国はいつしか国内に問題が山積するようになり、さまざまな助言を聞き受け入れることができず、分裂と向かっていってしまった。
 あなたに助言してくれる人はいるだろうか。主のみこころを求めて祈っているだろうか改めて私たちも心していきましょう。