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2013年7月 3日 (水)

主題 <ヤベツの祈り>

聖書箇所 歴代誌第一   4章  (2013年 1月29日)

今日のみことば「ヤベツはイスラエルの神に呼ばわって言った。「私を大いに祝福し、私の地境を広げてくださいますように。御手が私とともにあり、わざわいから遠ざけて私が苦しむことのないようにしてくださいますように。」そこで神は彼の願ったことをかなえられた。」(10)
 四章は、三章と同じユダ族についてであるが、主流な者たちのリストとは違って、ほとんど名前の知られていない者のリストである。しかし、彼らもまた、系図の流れの中で記録されるべき人々であり、主のあわれみを豊かに受けた。
 そのような名の羅列の中で、ヤベツは異彩を放っている(9、10)。彼については名前だけでなく、短いとはいえ、彼自身の出生と祈りについて、記録されている。
 ヤべツは、何らかの悲しみや苦しみのある状況の中で生まれたが、主に大胆に祈って、祝福をいただいた人物であった。「地境を広げてください」という求めも特殊である(10。申命記19:14では、地境を移すことが厳しく禁じられている)。恐らく彼は、単なる個人的な祝福を求めたのではないだろう。彼は、すべてを持っておられる主の主権に信頼していたのであり、主の御支配を人生の前提として生きていた。そしてすべてをお持ちのお方が、自分自身の使命の領域を広げてくださることを願い、主のために大胆に生きることを、求めたのだろう。
 そして、ヤベツの祈りは主に聞き届けられたことが端的に記されている。歴代誌に触れた当時の民たちにはこの一文だけで十分分かったともとれるし、何よりも一人の祈りをも主は聞いて応えてくださるお方であることをいよいよ確信させてくださる一文と言える。
 今日、私たちの困難の中にも主を見上げて祈る者となりましょう。