主題 <ダビデ家の系図>
聖書箇所 歴代誌第一 3章 (2013年1月28日)
今日のみことば「ヘブロンで生まれたダビデの子は次のとおりである。」(1)
歴代誌の系図はイスラエルの民にとって恥と思われることもしっかり記されているのが分かる。アムノン(1)、アブシャロム(2)、バテ・シュア(バテ・シェバ)の名前は、ダビデの失敗を思い起こさせる。ダビデを美化するならば、このような系図も省略されていたかもしれない。
ソロモン以後の悪王たちの歩みは、最終的には、王と共に民も衰退していくようなものだった。主が約束を与えられた「ダビデの家」はバビロニヤによって消滅してしまったかのような経験を、捕囚とされた神の民は特に辛く味わっていたことを想起させる系図と言えよう。
17節以降はダビデ直系の子孫たちであり、その中のゼルバべルは(19)、捕囚から帰還後、神殿再建の指導に当たる人物だった(エズラ3:8)。この系図は、王国が途絶えてしまったと沈む神の民、そしてゼルバべルたちを励ます意味もあったと考えられる。彼が神殿再建の希望を得るには、全能の神の約束に目を向ける以外になかった。系図はダビデやソロモン個人の偉大さを示すものでなく、諸問題があったとしても、主が「ダビデの王座をとこしえまでも堅く立てる」(Ⅱサムエル7:13)という約束を成就されるお方であるということを示している。
人間の愚かな過ち、失敗を憐れみ、最後には最善を備えて下さっておられる神に信頼する者となりましょう。神は私たち一人一人の人生の歩みに目を注いでいてくださるお方であることを覚えて、主にあって歩んでいきましょう。