主題 <良き助言者を得る幸い>
聖書箇所 歴代誌第二 24章 (2013年3月19日)
今日のみことば「ヨアシュは、祭司エホヤダの生きている間は、主の目にかなうことを行なった。」(2)
ヨアシュ王は、主の目にかなうことを行なう王だった。ただし、「祭司エホヤダが生きている間」という限定があった(2、14)。バアルを拝する女王アタルヤを退け、真なる神を礼拝できるように整えたエホヤダの信仰者の姿は、王に対して大きな影響力があった。神の目にかなうヨアシュの具体的な事業は、神殿の再建であった(4、27)。しかし、再建は容易ではなかった。ヨアシュ王は神殿を修理するための費用を集めるように命じるが、レビ人たちはすぐにそれに取りかからなかった。列王記によると、神殿修理の費用は、他の必要と一緒の会計の中で捉えられ、神殿の修理は後回しにされることが多かったようである(Ⅱ列王記12:4~6参照)。王の命令を受けて、祭司エホヤダは修理の目的のためだけに用いられる献金箱を用意した。その働きのために神の民は喜んでささげた(8-10)。そして建物や礼拝の用具が整い、再び礼拝がささげられるようになった(14)。
民の信仰の回復のために、重要な事業を行なったヨアシュだが、祭司エホヤダの死後は変化した(17)。ユダのつかさたちによって、彼は偶像アシェラに仕えた。彼の偶像礼拝は「主の宮を捨て」(18)、王に苦言を呈する祭司エホヤダの子ゼカリヤを殺害するまでになってしまう(20、21)。南王国は最終的には隣国アラムの攻撃を受け(23)、ヨアシュ王は家来の謀反により死んでしまう(25)。王は、祭司エホヤダの存命中のみ、善王であった。
良き助言者を得ていることは幸いである。あなたにとって信仰の友、家族による助言を感謝することができるように。