主題 <祭司エホヤダの活躍>
聖書箇所 歴代誌第二 23章 (2013年3月18日)
今日のみことば「その第七年目に、エホヤダは奮い立って、エロハムの子アザルヤ、ヨハナンの子イシュマエル、オベデの子アザルヤ、アダヤの子マアセヤ、ジクリの子エリシャファテなど、百人隊の長たちを連れて来て、彼と契約を結ばせた。」(1)
アハズヤ王が滅び、さらにその母アタルヤによって、南ユダ王家一族の多くが滅ぼされた(22:10)。南ユダは、王家が途絶えるかのような危機的状況であった。それを助けるために祭司エホヤダが用いられた。彼は、アハズヤの子ヨアシュを助けたエホシェバの夫だった(22:11)。彼はアタルヤの治世7年目に奮い立ち、5人の百人隊長を任命し、南ユダ全体からレビ人たちを集めた(1、2)。彼は、主が約束したともしびとして、幼いヨアシュが王となる準備を整えた。彼は特にレビ人たちを用いて、神殿の働きの回復のため配慮した(4~7)。かつて用いられた王たちと同様、エホヤダは民の信仰の中心である神殿を整えることに集中した。
準備が整って後、ヨアシュが王として即位する(11)。これは、現在の女王アタルヤから見れば、謀反である(13)。しかしヨアシュの即位は、一般の民に喜ばれているので、すでに状況は変化していたことがわかる(12)。アタルヤは退けられていき、南ユダ王国は再建へと向かって行くこととなった。
これらの方向付け、立役者となったエホヤダは祭司であった。通常は王の権威の下で仕える立場だが、神に真実に仕える王が不在の時期に王国を支え、次の王が実質的に統治できるようになるまでの橋渡しの役目を負った。また、このような働きは、彼一人の力ではできない。ここにだけ名前が記されている百人隊長たちや、レビ人たちが、共に主にあって歩むために協力したことも大きな力であった。
今日、私たちの主のために働く者とならせて頂きたい。