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2013年7月 3日 (水)

主題 <へりくだる態度をもって>

聖書箇所 歴代誌第二  12章   (2013年3月 7日)

今日のみことば「このように、彼がへりくだったとき、主の怒りは彼の身を離れ、彼を徹底的に滅ぼすことはされなかった。ユダにも良いことがあったからである。」(12)

レハブアム王は、ダビデ家の三代目の王だった。祖父や父は、主の御力によって強められたが、レハブアムだけが主から離れてしまう(1)。イスラエルにおける指導者や王は、本来、主との信頼関係を明確に持つ者であり、主のみことばにも親しくしている者だった。彼の生涯全体を見渡すならば、彼は良い王とは言えなかった(14)。
しかし、彼についての良いことも書かれている。それは、エジプト王シシャクの侵入が神によるさばきであるという預言者シェマヤのことばを受けて、彼が「主は正しい」とへりくだったことである(6)。彼がへりくだったときに、主の怒りが彼の身を離れた(12)。王のへりくだりの内容は何か、ということは明確でない。「このように」ということばから推測すると(12)、金の盾がシシャクに奪われたこと、代わりに青銅の盾を作って近衛兵に持たせ、宮に王が入る際に王の身を守らせたことに関係があると思われる(9~11)。彼は、宮の中でさえ護衛がいなければ不安を感じる状況に陥ったのだろう。王は神のさばきとしてのシシャクによる恐怖を覚え、自らの小ささをいやでも意識し、へりくだらされた。
 王についての唯一の積極的な評価は「ユダにも良いことがあったからである」である(12)。レハブアム王時代のユダは、総じて言えば主に対して悪を行ったが、それでも、主によしとされる、へりくだる態度があった。神の民が、神に評価される点は、外面的な豊かさや力の大きさではない。主を恐れ、主にへりくだって従う態度である。