主題 <不信の罪>
聖書箇所 歴代誌第一 10章 (2013年2月 4日)
今日のみことば「このように、サウルは主に逆らったみずからの不信の罪のために死んだ。主のことばを守らず、そのうえ、霊媒によって伺いを立て、」(13)
10章からはイスラエルにおける歴史上の出来事の記述が始まる。最初の王サウルについて記されている。しかし歴代誌においては、輝かしいイスラエル王国の始まりを記しているというよりは、サウルの死に焦点が向けられて記されている。
最初の王サウルの死は主のさばきとしての死であるということが明確に記されている(13、14)。
歴代誌を最初に読んだ人々、つまり捕囚の身から解放された民に対して、イスラエルの歴史に霊的な暗黒の状態と無関係ではないことを、示していたことが分かる。
サウルの生涯についての評価は、13~14節で語られている。サウルの罪を包括的に説明することばとして「不信の罪」ということが言われている。具体的には、彼が、主のことばを守らず、霊媒によって伺いを立て、主に尋ね求めなかった、という三点であった。また、13章には、ダビデ王と比較すると、サウルは契約の箱を重視しなかったと記されている(13:3)。彼は内なる信仰においては、主に対して不従順であり、また信仰の表れとしての具体的な礼拝の形においても、欠けたものがあった。そして彼の死は、主のさばきとしてもたらされたことが明確に言われているのである。
歴代誌10章は現代の私たちにうわべだけでない真の信仰として歩むことを示してくれている。そのためにも重要なことはこれまでの歩みを悔い改め、主にあって新しい歩みをしていくという決断が必要であることを覚えたいと思います。