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2013年7月 3日 (水)

主題 <エルサレムに住んだ人々>

聖書箇所 歴代誌第一   9章  (2013年 2月 3日)

今日のみことば「ところで、彼らの所有地である彼らの町に最初に住み着いたのは、イスラエル、祭司たち、レビ人および宮に仕えるしもべたちであった。」 (2)  

 歴代誌は、バビロンに捕囚の民とされ、後にペルシヤ王クロスによって帰還が許されて、自分たちの国へ戻った神の民イスラエルに対して書かれた書物である(1、2)。延々と系図が語られたのは、捕囚から戻った民が、主によってはるか昔から用いられてきた民であることを、自らに思い起こさせるためであっただろう。本章は、捕囚から戻ってエルサレムに住んだ人々のリストである。
 神殿があり、イスラエル人の信仰あるいは政治等の中心地であったエルサレムに、捕囚から帰還した民はだれもが住みたかったのではないかと、我々は想像しがちである。しかし、バビロンの侵略によって荒廃したエルサレムには、ほんのわずかの人々しか住もうとはしなかった(ネヘミヤ11:12)。安全や食物の供給に対する不安が、人々の中にあったのだろう。
 捕囚帰還後、人々が積極的には住もうとしなかったエルサレムに最初に住みついたのは、祭司やレビ人だった(2)。神殿の再建によって神の民イスラエルとしての信仰の再興を熱心に求めていた人々が、生活の困難があるとしても、まずそこに定住することで、神殿再建の願いが現実となることを求めたのである。
 今日、私たちキリスト者も地域の中に住み、その中で証して生きていくことがいかに重要であるかを思わされます。私たちが主を第一として歩むその姿勢が地域の中に証されているということを覚え歩んでいく者とならせて頂きたいと思います。