主題 <悩みの中で耳を開かれ>
聖書箇所 ヨブ記 36章 (2013年6月 7日)
今日のみことば「神は悩んでいる者をその悩みの中で助け出し、そのしいたげの中で彼らの耳を開かれる。」(15)
エリフの言葉でも、特筆する言葉である。神は苦悩の中で耳を開かれるというのである。新共同訳聖書は、「神は貧しい人をその貧苦を通して救い出し/苦悩の中で耳を開いてくださる。」と訳している。
エリフは、これまで3人の友人たちのヨブの試練の原因は罪ある者だからと悔い改めを迫ったのとは違い、もっと深い問題の本質に迫る。それは苦難が神の教育であることを知らせようとしている。それが悩みの中で「耳を開く」と言うことである。
もしそうなら、試練と逆境は何という偉大な役割をもっていることだろう。この深い意味を今日は想起したい。
試練が神からの取り扱いよることを信じて受け入れて、無知をもって神の真理、神の教育を閉ざしてはならないのだと。この神からの語りかけを真剣に自分自身と、自分の考え方と取り組む必要がある。自分に討議し、語り合い、受けとめることを考えなくてはならない。苦難に埋没し、神を憎み、世間の冷たさを恨み、自己の不運を嘆き続けることから外に出よう。神の世界に飛び込んでみよう。神とまさにそこで出会えるのである。神が一人子を与えるほどに愛されたことを発見しよう。また、聖書に出てくる聖徒たちが家族を失い、立場を失い、途方に暮れつつも天を見上げて涙をぬぐったことを発見しよう。
そして近隣の人々の激しい痛みと悲しみにふれ、想起しつつ、一緒に天を見上げることのために自分の苦悩があったことを発見しよう。