主題 <あなたの光とまことを送り、私を導いてください>
聖書箇所 詩篇 43篇 (2013年7月26日)
今日のみことば「どうか、あなたの光とまことを送り、私を導いてください。」(3)
この詩篇は、神への切実な訴え、願い、問いかけから始まっている。彼はこのとき、神を恐れない異邦の民や、あざむきと不正の人から攻撃と圧迫を受けていた。彼は、神に「なぜ」と問いかける。力の源である神に頼り、祈り求めているのに、事態は好転せず、神に自分が拒絶されているようにさえ感じている(2)。
この詩篇の作者は、自分の知恵や方法によってではなく、神の「光とまこと」によって、神のみもとに導かれることを願っている。神のみもとに行くことが、絶望からの解決であるのを知っているからである。確かに、罪人の私たちはだれも、神からの光、また神の真理によらなければ、神のみもとに行くことはできない。
神は私たち罪人を、みもとに導くために、御子を備えてくださった。人となられた神の御子は、「すべての人を照らすそのまことの光」であられ、「恵みとまことに満ちておられた」(ヨハネ1:9、14)。
彼が神に願い、祈り求めるのは、神のみもとに行き、神をほめたたえるためである。彼の訴えが取り上げられ、彼が敵対する者たちから救助されるのは、ただ自分の満足のためではない。神を礼拝し、神の御名をあがめ、ほめたたえるためなのである。
5節は、42篇で繰り返されていることばである。詩人は、困難な状況の中で、神の導きを求めて祈っている。けれども、状況は何も変わらない。いっそう暗くなり、絶望感が増していく。しかし、詩人は「なぜ」との問いかけを神にではなく、自分自身に問いかけ、いや、「神を待ち望め」と自らに言い聞かせるように告白しているのである。
今日も主の導きに期待し歩むことが出来るように祈りましょう。