主題 <主への信頼>
聖書箇所 詩篇 31章 (2013年7月14日)
今日のみことば「しかし、主よ。私は、あなたに信頼しています。私は告白します。「あなたこそ私の神です。」」 (14)
この詩篇は、ダビデがサウル王に追われてマオンの野に逃れた時に歌われたものと考えられています(Ⅰサムエル23:24-25参照)。
この詩篇の最初はダビデが神に助けを求め、そして神への信頼の告白で始まっています(31:1-8)。特に、5節に「私のたましいを御手にゆだねます。」との告白している言葉のうちに、ダビデが敵に追われ死を意識させられるほどの緊迫した状況にあったことが伺える。しかし、6節に「私は、むなしい偶像につく者を憎み、主に信頼しています。」と告白し、ダビデは偶像の神々を退け、ただ主にのみ信頼し救いを待ち望んでいた。私たちは、藁をも掴みたくなるような困難な状況にあって、何でも構わずすがり、それが真の神から離れてしまうことになってしまうことがしばしばあるように思う。ダビデの徹底したまでの主への信頼に学ばなければならない。
しかし、どうしてダビデは主にのみ信頼し続け求めていくことが出来たのだろうか。実は、主に信頼するということは苦しみの中にこそ培われていくものなのではないかと思わされる。9節に「私をあわれんでください。私には苦しみがあるのです。」とダビデは祈るように訴えている。今も私たちのうちにも苦しみがあります。主は無意味に苦しみの中におかれることはないことを思うとき、この苦しみの中に唯一の救いを見出すことができるお方に改めて取り扱われていくのではないだろうか。それは苦しみの中にあっても依然として変わらずにある主の慰め、あわれみの内にあって支えられていくという経験を通して神が共におられるということを知っていくように。だから、私たちも「あなたこそ私の神です。」と改めて告白しよう。