主題 <夕暮れに涙が宿っても>
聖書箇所 詩篇 30篇 (2013年7月13日)
今日のみことば「まことに、御怒りはつかの間、いのちは恩寵のうちにある。夕暮れには涙が宿っても、朝明けには喜びの叫びがある。」(5)
作者のダビデは、明らかに敵の攻撃の下にあった(1)。彼は病に伏し、それを敵たちは、恐らく罪の結果であるとして非難していた。しかし、ダビデが祈ったときに、神は彼を癒された(2)。死の世界に行かないように、彼を守られたのである(3)。それ故に、ダビデは神をあがめている(1)。
そこで彼は、すべての聖徒たちに主を賛美し、感謝をささげるようにと勧める(4)。神は、私たちの罪の故に怒ることがあるとしても、その怒りは長くは続かない。夕暮れには涙が宿っても、主の御前に罪を告白するならば、怒りは去り、朝明けには喜びの叫びがあるからである(4-5)。
6節からは過去の回顧である。かつて彼は繁栄を経験し、それが山のように動かないと感じたことがあった(6、7前半)。しかし、突然事態は変わり、彼にとっては神が御顔を隠されたように思われた(7後半)。恐らくその時に病に伏すようになったのであろう。そこで彼は、あわれみを求めて祈った。もしも彼が死んでしまうならば、それが神にとって何の益になるのかと訴えながら、神が助けとなってくださるように、祈ったのである(9-10)。
そのように祈ったときに、神は応えてくださった。彼の病はいやされたのである。そこで彼の嘆きは踊りに変わった。荒布の代わりに喜びを着ることができた(11)。彼は主に、心からの感謝をささげている(12)。
私たちの主は、夕暮れの涙を覚えて下さり、一日とたたない朝明けには喜びを備えてくださるお方であることを覚えましょう。