主題 <注いでください。あなたの恵みを>
聖書箇所 詩篇 36篇 (2013年7月19日)
今日のみことば「注いでください。あなたの恵みを、あなたを知る者に。あなたの義を、心の直ぐな人に。」(10)
この詩篇では、罪人の姿と、神の恵みとが比較されている。
悪者は神を恐れない。彼は罪によって支配されている。彼は寝床の中でも不法を図る(1-4)。ここには、罪が悪者に語りかけ、やがては悪者を完全に支配するようになることが描かれている。悪者は、罪からの語りかけを聞き、受け入れてしまう。神に対する恐れがないということは、自分の罪や咎を小さいものと考えたり、罪を罪とすることができなくなることである。罪に捕らえられた人は、良心が鈍くなり、善悪を見分けることがむずかしくなる。そればかりか、自分がどれほど罪の深みに陥っているのかさえもわからなくなってしまうことが多い。
5~9節は、主の恵みについてである。彼は、主の恵み、真実、義、さばきを、それぞれ、天、雲、山、海に結びつけることによって、主の御力がこの世界に満ちていることを教えている。またそれらをもって人を栄えさせてくださる主を慕い、賛美している。罪は人に滅びをもたらすが、主の恵みは人に喜びをもたらす。
詩人は、滅びをもたらす罪と、主の恵みを対比させた。しかもそれにとどまらず、さらに進んで、自らも恵みを求めている。また、罪人が自分を捕らえることのないようにとの願いをもって、この詩篇を終えている。
今日、私たちも神を恐れ、罪から離れ、神の恵みを求めていく者とならせて頂けるように祈りましょう。