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2011年8月10日 (水)

主題 <イエスの最初のしるし>

聖書箇所 ヨハネの福音書 2章   (2011年8月 6日)

今日のみことば「宴会の世話役はぶどう酒になったその水を味わってみた。それがどこから来たのか、知らなかったので、――しかし、水をくんだ手伝いの者たちは知っていた――彼は、花婿を呼んで、」(9)

 聖書に記されているイエスの奇跡の数々は人をいやし、自然界をも支配されるほどの驚くべきことばかりであるが、しかし、イエスの行われた最初の奇跡は人知れずひそかに行わたことは意外に感じるかもしれない。その最初の奇跡はガリラヤのカナにおける婚礼での出来事だった。
 イエスも、弟子たちも、この婚礼の席に招かれていたが、この席上、ぶどう酒がなくなってしまった。当時の婚礼の席上、ぶどう酒を振る舞うことは重要なことで、なくなってしまうことは一大事でした。
 イエスは婚礼の手伝いの者たちに水瓶に水を一杯に満たすように言われた。そして、それを宴会の世話役に持っていくように命じられました。持っていったところ、非常に上等なぶどう酒となっていたという奇跡だった。
 この奇跡を通して考えさせられることは、まず、この奇跡は非常に上等なぶどう酒をもって婚礼の席を祝福されたということ、つまり奇跡をもって人を祝福されているという点である。イエスの奇跡は御国の福音、証しがなされていくためにしばしば行なわれてきたという面があるが、そればかりでなく、単純に人を祝福される、恵みの業が現されることとして行われたという面がることに気付く。さらに、この奇跡は誰が行われたかを知っていたのは、水瓶に水を汲んだ手伝いの者たちであったと、ヨハネは記している。婚礼の席の裏方で給仕しているものがイエスの最初のしるしを目撃する証人となったことは非常に興味深い。
 今日、イエスの最初のしるしの業を考えるとき、今もイエスは私たちの最も大切な必要を知ってくださり、最上のものをもって祝福して、備えてくださるお方であることを覚えたいと思います。イエスの最初の奇跡の目撃者は主に命じられ、言われる通りに仕えていった手伝いの者が知ることができたように、今日、主イエスを信じ、主に仕えて、奉仕していく私たちが、その奉仕の働きを通して、主の御業の目撃者、証人となることがあることを覚え、喜んで主にあって仕えて歩む者とならせて頂きたいと思います。