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2011年9月 1日 (木)

主題 <選びの器>

聖書箇所 使徒の働き 9章     (2011年9月 3日)

今日のみことば「彼が、「主よ。あなたはどなたですか。」と言うと、お答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。」(5)

この章は、キリスト教会にとって決定的な役割を果たすパウロの回心の出来事が記されている。パウロの回心以前の名前サウロは、イスラエルでは有名な名前であり、イスラエル初代の国王の名前でもある。しかも、彼は律法に通じ、当時の最高学府でガマリエル門下生として名をはせたのである。
 彼は、キリスト教が神の教えに反すると確信し、撲滅しようと立ち上がった。8章の教会迫害の責任者となり、先頭に立ち、あの七人の一人ステパノの殉教させたのです。こうして、教会を抹殺することを使命としたので、ユダヤ国内だけではなく、国外にも手を伸ばし、ついにユダヤの北、遠いダマスコにまで出かけて行く。後に弟子テモテに、罪人の中で最大の人間だと語っている(第一テモテ1;15)。
 ところが、そこに待っていたのはクリスチャンではなく、キリストご自身であられた。主がこのような迫害者に対して取り扱う方法がありました。それは迫害者が真理や神の命じることならどんなことでもできる性格を持っていることである。このような姿勢を持つ人物をこそ、主が選ばれたのである。彼が復活のキリストに出会って最初に言った言葉が「主よ。あなたはどなたですか。」という質問であった。
 彼は長い間、ユダヤの伝統や宗教、儀式に通じていても、ほんとうの自分の生涯をかけられる主を知らなかった。いうなれば真剣な求道者であった。この人の真心をほかならぬ主が知っておられた。そして道を求めていたサウロを選び分けた。だが彼の前途には、困難な生涯が待ち受けている。主の御名のためにどんなに苦しまなければならないかを予告している(16)。
 パウロは特別な選びの器であり、特別な使命を授けられていました。しかし、私たちもまた同様な選びの器であって、特別な使命があることをどこまで自覚し、受け入れるべきだろう。「わたしは、イエスである」と今日、主の方から近づいてくださるのです。