主題 <約束の聖霊の証印>
聖書箇所 エペソ人への手紙 1章 (2011年11月13日)
今日のみことば「この方にあってあなたがたもまた、真理のことば、あなたがたの救いの福音を聞き、またそれを信じたことにより、約束の聖霊をもって証印を押されました。」(13)
使徒パウロはこのエペソ人への手紙を書いた時は囚人となっていました(3:1)。パウロはカイザリヤからローマへと送られ、ローマで軟禁生活を余儀なくされます。おそらくこの手紙はローマの獄中にあって書き送られたものと言われ、パウロの獄中書簡とも呼ばれています。
パウロが書き送ったこの手紙の主題は一言で言えば、神による新しい共同体、教会について主眼をおいて書かれていると言えます。
福音はユダヤ人をはじめ、異邦人へも宣べ伝えられ、各地に主の教会が建て上げられていきました。しかし、それと共に迫害も増していきました。この手紙を書いているパウロ自身が囚人として扱われなくてはならい事態ともなっていました。
このような状況の中にあっても、この手紙にもあらわされているパウロは御国を受け継ぐ者とされていることに確信を覚え(11、14、18)、喜びをもってエペソの教会を励ましています。
特に注目したいことは、13節に「真理のことば、あなたがたの救いの福音を聞き、またそれを信じたことにより、約束の聖霊をもって証印を押されました。」と言い、「証印を押されている」という表現には少し、その時代の背景が伺えます。当時、囚人や奴隷の立場にあったものは、体に焼き印などの印を付けられるということがありました。その印が社会的な立場、あるいはその人の身分を示していくものとなっていました。しかし、パウロはこのような社会の価値観、身分、地位などによらない、神(聖霊)の証印こそが重要で、この証印が神の贖いの故に御国を受け継ぐ者とされている印であり、この証印を受けた者たちの群れである教会を力強く証ししたのでした。
神の召しによって御国を受け継ぐ光栄を見て、なお、「教会はキリストのからだであり、いっさいのものをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです。」(23)と語り、主の教会こそがあらゆる迫害の中にも前進していくことができることをエペソの教会の人々に語り励ましたのでした。今日も主の満たし、導きにあって歩みたいと願います。