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2011年12月24日 (土)

主題 <不信仰な心にならないように>

聖書箇所 へブル人への手紙 3章 (2011年12月21日)

今日のみことば「兄弟たち。あなたがたの中では、だれも悪い不信仰の心になって生ける神から離れる者がないように気をつけなさい。」(12)

 ヘブル人への手紙は、その書簡の名前が示すように、ユダヤ人へと宛てられた手紙である。それ故に、ユダヤ人の歴史をよく知っているという前提があり。この3章ではユダヤ人、イスラエルの歴史に触れて語られている。そして、その歴史を見ていくのは、イスラエルの民の神に対する忠実さ、従順さに焦点が当てられています。
イスラエルの人々は、エジプトの奴隷状態から逃れたことを初め喜んだが、荒野の生活は苦しく、きびしいものになると、うめきとつぶやきとがんこな不従順が、彼らの神に対して取った態度でした(7-9)。
かつてのイスラエルの民の不従順に触れて、今、生きるユダヤ人キリスト者に対して、信仰から離れることなく、その信仰を全うするように勧めました。
そして、その信仰にあって歩むことについて、重要なのは、しっかりと主のみことばに聞き、従ったときのことを覚えていくということでした。7節、15節に「きょう」と繰り返して出てくる言葉は重要である。荒野にあって歩んだイスラエルの民は、確かに、主の御声に聞き従い、エジプトを脱出し歩み始めた。そこのは、信仰の旅路の出発点であったことを示している。その信仰をもって出発した旅は、やはり信仰を全うすることによって、旅は成功するのである。
12節「兄弟たち。あなたがたの中では、だれも悪い不信仰の心になって生ける神から離れる者がないように気をつけなさい。」との注意は、単なる警告ではなく、神の民として歩む者にとってのこの地上を歩む、信仰を全うしていくための秘訣でもあるのである。
私たちも、いつも絶えず、不従順な心、不信仰な心が真に行ける神からは慣れさせてしまう要因であるということに注意深く、霊的に眼覚めた心をもって、歩むことが出来るように祈っていきましょう。