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2012年3月20日 (火)

主題 <神の背後にある御手>

聖書箇所 創世記 21章    (2012年 3月11日)

今日のみことば「「そこでアブラハムは羊と牛を取って、アビメレクに与え、ふたりは契約を結んだ。」 (27)

21章にて、アブラハムに神の約束の通りに、待望のイサクが与えられた。この時、百歳を迎えていたが、神のなされることに不可能はなく、現実のものとなった。
 しかし、ここで一つの問題が出てくる。それは、先に女奴隷ハガルを通して与えられたイシュマエルについてであった。このことはアブラハムの悩みとなった(11)。悩みの中で、出した結論は、ハガルとイシュマエルを追放することとした。一見、冷たい扱いと思えるが、「はしための子も、わたしの国民としよう。」(13)との主の約束を基に送り出すこととしている。確かに、荒野をさまようこととなったハガル、イシュマエル親子に神は顧みられ、定住地と井戸を与えられたのだった。
 さらに、21章後半ではアビメレク王が再び出てくる。アブラハムはゲラル地域にあって豊かになり、アビメレク王は平和協定を結ぶ必要を覚えて出てきた。かつて、自分の身分を偽ってゲラルの地に入ったアブラハムは、アビメレク王に並ぶほどの影響力を持つほどに力を増していたということになる。確かに、主がアブラハムを祝福されてきた結果と言えよう。
 イシュマエルのこと、アビメレク王のことについて、それぞれアブラハムにといって重大な課題であったと言える。しかし、神は、それらのことをご存知で、一つ一つ最善に導かれていく。ここに神の見えざる御手が働かれていたことを認めざるを得ない。
 神は今も働かれており、最善を導いてくださるお方であることを覚えたいと思います。