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2012年4月 2日 (月)

主題 <兄弟との再会>

聖書箇所 創世記 42章    (2012年 4月 1日)

今日のみことば「ヨセフは彼らから離れて、泣いた。」 (24)

 エジプトにあった飢饉は、全世界にも及ぶ飢饉でもあり、エジプトから遠く離れたヤコブやヨセフの兄弟たちも例外ではなかった。この飢饉が再び離れていた家族を導くことになる。仲たがいし、失われた家族関係と思われたが、神のなさることはまことに時にかなっている。困難の中にも背後に働かれる神の御業とご計画の奥深さを知らされる出来事を聖書は記録されていると言えよう。
 ヤコブはヨセフの兄弟たちをエジプトへ食料の買い付けに行かせる。そこでエジプトの首相となっていたヨセフと再会する。ヨセフは兄弟たちであることが一目で分かった。そこでヨセフは兄弟たちに間者(スパイ)容疑をかけて拘留するが、その監禁所にて、兄弟たちがヨセフにした罪を悔いていることを知る。そもそもヨセフは兄弟たちを恨んで監禁したようにもとれる行動であるが、実は兄弟たちが内心どのように思っているかを知るために、また、末の弟がいることを知って、どのように扱われているかを気にして試したことであった(15)。
 結果的にはヨセフは兄弟たちが悔いていることを知り、さらには自らも兄弟たちへの愛は失われていないことを涙を持って確認させられ、三日間の拘留の後、多くの食料を隠し持たせて帰らせていった。この時、まだ、自らの正体を兄弟たちに明かしていない。真の和解のための時は先に残されていく。いくらかの時間を要して、空けられた時間を埋めていかなければならなかったのだろう。
 ヨセフはかつて兄弟から受けた仕打ちを忘れ、もう、速やかなる優しさと愛をもって兄弟たちに向き合っている。私たちも怒り、憎しみを捨て、愛に向く者とならせて頂きたい。