« 主題<シェケムでの事件から考えること> | メイン | 主題 <エサウの歴史>  »

2012年4月 2日 (月)

主題 <信仰の原点>

聖書箇所 創世記 35章    (2012年 3月25日)

今日のみことば「神はヤコブに仰せられた。「立ってベテルに上り、そこに住みなさい。そしてそこに、あなたが兄エサウからのがれていたとき、あなたに現われた神のために祭壇を築きなさい。」」 (1)

 エサウとの和解の後、ヤコブの人生は好転するかに見えたが、シェケムでの事件は悲しみと復讐の連鎖への恐れとで、いっきに先が見えない状況となってしまった。
 そのようなヤコブに対して、神はべテルに上っていくように示されました(1)。兄エサウの住むセイルでもなければ、シェケムでもなく、べテルへと導いて、そこで「あなたに現れた神のために祭壇を築きなさい。」と言われました。
 べテルはかつてヤコブが兄エサウの怒りを逃れるために、一人旅立ち、その旅路の中、孤独に石を枕にして寝るしかなかったヤコブに、神の臨在と旅の守りを約束された、言えばまさにヤコブが神と出会い、信仰を持った原点の場所でありました。
 ヤコブはシェケムの事件以降、無気力になっていたかもしれない。そのようなヤコブは「私の苦難の日に私に答え、私の歩いた道に、いつも私とともにおられた神に祭壇を築こう。」(3)と言い、さまざまな異国の神々を捨て、奮い立って出かけていきました。
 時として迷い、悩み、どうしたら良いか導きを人は必要とする時がある。ヤコブもさまざまな異国の神々にも触れて、頼ってしまっていた弱さもあったことが分かる。でも、ヤコブにはっきりと語られ、導こうとされている神の存在を思い出し、再び、信仰の原点であるべテルへと向かったのでした。
 あなたの信仰の原点はいつ、どこからだったのでしょうか?主の導きを絶えず求めていく者とならせて頂きたいと思います。