主題 <穀物のささげもの>
聖書箇所 レビ記 2章 (2012年 5月24日)
今日のみことば「あなたの穀物のささげ物にはすべて、塩で味をつけなければならない。あなたの穀物のささげ物にあなたの神の契約の塩を欠かしてはならない。あなたのささげ物には、いつでも塩を添えてささげなければならない。」(13)
二章は、穀物のささげ物についてである。このささげ物は、小麦粉でなければならなかった。料理していない場合(1-3)、かまどで焼いた場合(4)、平鍋(鉄板)で焼いた場合(5、6)、鍋で料理した場合(7)、いずれの場合にも油すなわちオリーブ油、また乳香が加えられた。しかしパン種(酵母)と、蜜は加えてはならなかった11-12)。それは異教のささげ物と区別するためであったかもしれない。乳香(1、2、15、16)は、乳香樹の分泌物を乾燥させた香料である。「記念の部分」とは(2、9、16)、「穀物のささげ物」の祭壇で燃やす部分のことである。神が、ささげる者を覚えてくださることを、暗示していたのかもしれない。
最も聖なるもの(3、10)は、祭壇で燃やされた物の、残りの部分のことである。最も聖なるものは、祭司のものとなった。穀物のささげ物には、「神の契約の塩」と呼ばれる塩を欠かしてはならなかった(13)。塩は、火に燃えず、腐らないという性質があるので、神と人との契約が永遠に変わることがないことを望みながら、使用されたのかもしれない。
穀物のささげ物は、通常「全焼のいけにえ」に続いてささげられた。礼拝者から神へささげる物であると共に、祭司の生活を支えるものともなった。神は、「全焼のいけにえ」を通して、ご自身の民イスラエルを近づけられた。穀物のささげ物は、その恵みに対する民の「感謝のしるし」と考えられる。
主イエスを信じる者は、神との永遠の契約関係に入ることができることを感謝しよう。