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2013年1月16日 (水)

主題 <主の最善> 

聖書箇所 サムエル記第一 29章 (2012年11月13日)

今日のみことば「そこでアキシュはダビデを呼んで言った。「主は生きておられる。あなたは正しい人だ。私は、あなたに陣営で、私と行動を共にしてもらいたかった。」(6)

ダビデとその部下は、ガテの王アキシュの命令に従い、イスラエルと戦うため集結したペリシテ人の領主たちに混じって出陣した。ダビデの心の中は、恐らく穏やかではなかったであろう。アキシュはダビデがいつも、同胞イスラエルと戦って略奪していると信じ切っていたのであるが、ダビデが実際に戦っていたのは異邦の民で、同胞と戦うつもりなどなかったのである。にもかかわらずダビデとその部下は、アキシュに従って出陣するしかなかった。そのまま行けば当然、同胞と一戦交えることになる。ダビデが落ち着いた態度で出陣し、従軍しえたのは、恐らく、すべてを主にゆだねてのことだろう。
主は思いがけない仕方で、完全なお答えを下さった。ペリシテ人の首長たちが一緒に出陣したダビデを見て、「戦いの最中に、私たちを裏切るといけませんから」、「私たちといっしょに戦いに行かせないでください」と、アキシュに対して強く抗議をしたのである(4)。アキシュはダビデをあくまでも信用し、高い評価を変えようとしなかったが、ペリシテ人の首長たちの抗議を受け入れ、ダビデとその部下たちを説得して、ペリシテ人の地へと帰したのである(6、7、9)。こうして、ダビデは同胞イスラエルに刃を向ける必要がなくなり、かつ、アキシュの信頼を失うこともなかった。まことに鮮やかな、主の解決法であった。
主にある人知を超えたところにある方法が主にあって導かれたこの出来事を覚え、私たちも主に最善な解決を求める者となりましょう。