主題 <主のみことばに聞く>
聖書箇所 サムエル記第一 28章 (2012年11月12日)
今日のみことば「あなたは主の御声に聞き従わず、燃える御怒りをもってアマレクを罰しなかったからだ。それゆえ、主はきょう、このことをあなたにされたのだ。」(18)
イスラエルの地に深く入りこんだペリシテ人は、シュネムに陣を敷いた。これに対しサウルは、全イスラエルを召集してギルボアに陣を敷いたが、「その心はひどくわなないた」(5)。サウルは主の確かなみこころを求めたが、どんな方法を用いても、主からの答えは得られなかった(6)。
そこでサウルは、主に禁じられ、かつて彼自身も禁じて国中から追い出した霊媒に、すでに死んで葬られた預言者サムエルをよみから呼び出させ、主のみことばをもう一度取り次いでもらおうと、エン・ドルの霊媒のもとに密かに出かけて行った(8)。サウルは霊媒女によってサムエルを呼び出して導きを求めようとした。サムエルを呼び出した霊媒女が思わず叫び声を上げたのは、その現象が彼女自身にとっても意外だったからであろう(12)。
かつてサムエルによって語られた主のみことばに、忠実に従うことができなかったために、主によって王位から退けられたサウルが、何とか導きを得たいと望みをかけたサムエルの口から聞いたことばは、かつて聞いた厳しい主の宣告の繰り返しであり、また目前に迫ったペリシテ人との戦いの、悲惨な結末についてであった(16-19)。望みを失い、食欲を失って、心身ともに衰弱したサウルは、霊媒女のもてなしに支えられて、帰途に着いた(20-25)。
平安を得たいと別な方法で求めたサウルの姿に私たちも注意しなくてはならない。いつも主のみことばに聞き従うという姿勢を失うことがないのようにしよう。