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2013年1月16日 (水)

主題 <長い忍耐>

聖書箇所 サムエル記第一 27章 (2012年11月11日)

今日のみことば「ダビデがペリシテ人の地に住んだ日数は一年四か月であった。」 (7)  

 ダビデが、本来は敵であるペリシテ人の地に避難場所を求めたことは、彼の置かれた状況の厳しさを物語たっていると言える。サウルの手から逃れるには、これ以外に道はないと思われるほど、彼は追い詰められていた。
 ダビデは以前、同じようにガテの王アキシュのもとに身を寄せようとしたのであるが、その時は失敗に終わった。しかし、この度のダビデは、当時とは大きく違っていた。以前は一人だったが、今は六百人の部下と、その家族を伴っていた。また、彼がサウルに追われる「お尋ね者」だということは、すでにペリシテ人の間でも周知の事実であっただろう。こうしてガテの王アキシュは、ダビデとその部下たちを受け入れ、自分の臣下の一人とした。そのことを知ったサウルは、ダビデ追討をやめた。
 ダビデはアキシュに願い出て、ツィケラグを領地として得た。ツィケラグはヨシュアの時代に、ユダ族の相続地の中にあるシメオン族の相続地として割り当てられていましたが、実際にはまだ領有されていなかった。ダビデはツィケラグを拠点に、ユダ南部の乾燥地帯に住む諸部族を襲っては全滅させていた。しかしこの時は、彼は同胞イスラエルに忌みきらわれるようなことをしているかのように見せかけるためにしたのであって、主の導きに従ったのではなかった。アキシュはダビデを信用し、いつまでも彼のしもべになっているだろうと考えるに至っている(12)。
 ダビデにとって長い忍耐を要した時だったと思われるが、ダビデと共にいた者たちは守られて行くこととなる。