主題 <幸いな人生1>
聖書箇所 詩篇 1篇 (2013年6月14日)
今日のみことば「まことに、主は、正しい者の道を知っておられる。しかし、悪者の道は滅びうせる。」(6)
「幸いなことよ。」(1)ということばは、詩篇41篇1節にも同じみことばにより始まっている。詩篇1篇から41篇までは、詩篇150篇を5つの巻に分けられ、ちょうど1篇から41篇までが第1巻というまとまりということからも第1巻全体は「幸いなことよ。」というみことばそのものが主題として意図的に編纂されていることが分かります。詩篇1篇は詩篇150篇全体としても最初の詩篇ということで、この詩篇は重要と言えます。
詩篇1篇は悪者と正しい者との対比が明確であり、悪者の道に歩まなかった者、その人の歩みとは、たえず主のみことばを口ずさみ(2)、何をしても栄える(3)と言われています。幸いとは主の教えを喜び、従って歩むところにあることが分かります。
しかし、一方で、確かなことは悪者の道があるという事実が言われていることです。この地上を歩む歩みの中に、正しい者があざけられるという扱いを受けることもありうるという理不尽な、不条理な力が働かれているということに注意しなくてはならないのです。
私たちにとって何が幸いなことなのかを改めて問われ、教えてくれる詩篇1篇は、現代に生きる私たちキリスト者に、絶え間なくみことばによる主の教えに聞き従い歩むことになることを覚え、永遠のいのちを失うことのないように警告を与えてくれているのです。
今日、私たちのくちびるに主の教えがいつも口ずさまれるようにみことばを語り、告白した歩みとなるようにしていきたいと願います。