主題 <ダビデと民を導かれる神>
聖書箇所 歴代誌第一 12章 (2013年2月 6日)
今日のみことば「誠実な心で、並び集まったこれらの戦士たちは、ヘブロンに来て、ダビデを全イスラエルの王にした。」(38)
12章は11章から続いてダビデを王として立てられたことの記述の続きである。主に、ツィケラグでの王として立てられた記述とヘブロンで王として立てられた記述が記されている。
この2箇所で王として立てられたことの記述が収められていることは何を意味しているかと言えば、ツィケラグとはダビデがサウル王に追われて逃れていたペリシテの領地であった。ダビデは順風満帆に王に就いたのではなく、大きな試練を経て来ている。それを助ける者たちが多くあったことを示し、支えられていく中に主の御心は示されてきたことを教えてくれている。
そして、ヘブロンにてダビデが王とされたと記されているが、この時に至ってダビデはさらに主の前に整えられて王とされていったことを強調している。特筆すべきは、ダビデのもとに集まった人々として、具体的にイスラエルの各部族を挙げ、その中の戦いに備えた者の人数を数え上げていることである。彼らは心を一つにして(33、38)ダビデのもとに集まり、そして彼を全イスラエルの王とした。このことを通して、ダビデがイスラエル全体の総意によって王とされたことを確認できる。
神のご主権のうちに、ダビデは王とされた(23参照)。それはダビデ個人の栄光になることではなく、神が全イスラエルを顧み、そして支えておられたことが、ここでは強調されている。
神は、ダビデのように一人一人の信仰者を導かれるとともに、神の民全体を絶えず顧み、愛しておられたということである。