主題 <神殿建設の継承>
聖書箇所 歴代誌第一 22章 (2013年2月16日)
今日のみことば「そこで今、わが子よ、主があなたとともにおられ、主があなたについて語られたとおり、あなたが、あなたの神、主の宮をりっぱに建て上げることができるように。」(11)
17章においてすでに、ダビデには神殿建設が許されないことが言われていた(17:4)。本章ではその理由について、ダビデは多くの血を流したからと記している(7-9)。対照的に、息子の「ソロモン」という名は、「平和」を意味する。主はソロモンの治世に「安息を与え」、「平和と平穏(静けさ)」を与えられる(9、18)。
このことは、主の御前にある王たちの役割が、それぞれ違うことを示しているのではないか。ダビデには戦いの人としての役割があり、戦いにおいて主による勝利がもたらされ、敵から攻められなくなった。与えられた安息の中で、ソロモンには神殿を建設する役割が与えられた。
ダビデには、神殿建設が許されなかったが、それで彼は何もしなかったのではない。彼は建設に必要な資材を準備した。「おびただしく」ということばが繰り返されているが(3、4)、彼は、神殿建設を主の命令として息子へ託し、自らは準備に関してできうる限りのことをした。そして、ソロモンヘの祈りの中で、主が共におられるがゆえになされるよう願っている(11)。
神殿建設の継承は、ダビデとソロモンの間でなされた。それはイスラエルの王と王の間のことであるが、最終的には神の民に関わることである。ダビデは最後につかさたちに、ソロモンを助けるように命じている(17~19)。ダビデは神殿建設を、王だけの事業とせず、神の民全体のものとしている。
今日、私たちも福音宣教と主の教会の建て上げの働きを共に継承していく者とならせて頂きたいと思います。