主題<主の御心を求めて祈る>
聖書箇所 創世記 13章 (2012年 3月 3日)
今日のみことば「そこは彼が以前に築いた祭壇の場所である。その所でアブラムは、主の御名によって祈った。」(4)
エジプトを旅立ったアブラムたちは多くの羊、牛の群れを飼うようになっていた。彼らはかつて天幕を張ったべテルとアイの間の地へやってきた。そこは、アブラムは初めて主の祭壇を築いた場所でもあった。エジプトを離れ、逆戻りしてきたような中で、これからの歩みを主に祈る必要を覚えて、この地に戻ってきたと考えられる。
アブラム、甥のロトは共に財産が増え、家畜の牧草地をめぐって争いも起こるようになった(7)。そこで、アブラムはロトにお互いの繁栄のために、互いに別々の地を行くことを提案した。
それぞれの地を選択するにあたりアブラムは甥のロトにまず選択権を与えた。ロトの繁栄を願うこともあったと思われるが、いるれにしてもアブラムはこの提案をした時点で神にゆだねていたと思われる。それは、提案をする前にアブラムは祈っていたことから分かる。
ロトはアブラムの提案を受けて、見渡して豊かに見えるヨルダンの低地を選択する。ロトの選択はすごく当然の選択だったと思われる。でも、その選択の基準は必ずしも神の御心を求めるというよりは、より経済的な安定を求めての基準で選択したと言わざるを得ない。この選択をして、ロトたちはすぐに旅立っていたことからしても、アブラムは祈り、祭壇を築いたということとは違う。
アブラムはかつてのエジプトでの失敗を思い起こしていたのではないだろうか。一策を計ずるよりも、まず、神の御前に導きを求めていこうとしたことは成長の一端を見たように思わされる。
14~17節で、神はアブラムに告げて言われたことは、さらなる祝福の約束でした。
私たちもまず最初に主の前にみこころを求める祈りをしよう。